使いこなそう!弥生会計---経営分析編---


要約月次推移損益計算書

当期のデータまでは処理できました。ここでは、前期のデータの処理を行います。

1.新規作成
初めてこの推移表を作成したときから前期データを反映させたいときは、当期データを推移表に入力というよりコピーしたのと同様の作業を前期分にも行います。

2.繰越
決算が終了し、当期のデータを繰越するときは、先に紹介した「コピー」と「形式を選択して貼り付け」を使います。

コピー

形式を選択して貼り付け


今回は、貼り付けは「値」。演算は「しない」をチェックして「OK」ボタンをクリックします。

ダイアログ


最後に前期データの合計額を計算します。ここまで表ができあがると、毎月数式を入力することはありません。ところが、前期の合計を12ヶ月すべての合計で表示すると、折角の推移表が活かされません。できれば、当期と同じ月までの合計で表示させたいですね。売上高の数式を紹介しましょう。

条件としては、「当期のデータがある月までを合計したい。」ということですね。次のような配列式で可能です。
=SUM(IF(R2C2:R2C13>0),R3C2:R3C13,0))

相対参照で入力すると、同様の参照方法のセルにコピーして使うことができます。
=SUM(IF(R[-1]C[-13]:R[-1]C[-2]>0,RC[-13]:RC[-2],0))-----下記以外
=SUM(IF(R[-5]C[-13]:R[-5]C[-2]>0,RC[-13]:RC[-2],0))-----製造原価
=SUM(IF(R[-2]C[-13]:R[-2]C[-2]>0,RC[-13]:RC[-2],0))-----営業外収益と費用
「{}」は入力する必要がありません。最後に「Ctrl+Shift+Enter」と入力すると、「{}」で括られます。参考までに当期と同じデータで繰越して集計してみました。

なお、面倒でなければ、SUMワークシート関数をつかってセル参照範囲を変動させてもかまいません。
=SUM(RC[-13]:RC[-5])-----12月までの場合

配列式


これで完成です。定型の作業が多いので、エクセルでマクロを組んで毎月自動実行できるようにすることもできます。マクロについては、今後公開予定です。


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