端唄の「いずれをあやめかきつばた」の「あやめ」は「ハナショウブ」のことらしい。
まぎらわしいのは「あやめ」を文字変換すると漢字の候補で「菖蒲」とでてくる。
この辺りからもうややこしくなっている。
大雑把な見分けは花の付け根の模様で「あやめ(草書の文目)」のような模様がアヤメ、
浮間公園のこれは花札に八橋とともに描かれている「カキツバタ」である。
下はアヤメ
「 かきつはた 佐紀沼の菅を 笠に縫ひ 着む日を待つに 年ぞ経にける 」万 葉 (古くは清音「かきつはた」)
下は公園内の水性にある「キショウブ」。あの橋は「八橋」を模したのでしょうか。花が咲くまでは気がつかないものです。
三河の國、八橋といふ所にいたりぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、
橋を八つわたせるによりてなむ、八橋といひける。「伊勢物語」折句の「か・き・つ・ば・た」も有名ですね。
下はよく挿絵などに見られる、橋をたがいちがいに渡した八橋、赤塚植物園で。