志茂橋から撮影。右上部が青門、その左の赤茶色の建物が芝川水橋、その裏手に都市農業公園がある。
この辺りで「新河岸川」から「隅田川」に名前が変わるところ。もう少し下ると「浅草川」、「大川」などの愛称もあった。
土手沿いに自転車で寄り道しながら四十分ほどで着くから意外と近い。


開門は九時から(入園料は無料)、早く着きすぎたので土手沿いを散策。



農業公園なので稲穂を撮らなければ。
(全面オレンジ色のネットが張られスズメ一匹入る余地はない。したがって、写真的には面白みはない。)
園内はそれほど広くはなくこじんまりとした感じ。ハーブ園、野菜、果物なども育成されています。池には黒鳥一羽。
それから小さな温室がありました。人が少ないというか鑑賞しているのは私一人。レンズテストにはいいかも。
ただし、所狭しと鉢が置かれ、通路は人ひとりの幅しか確保されておらず、三脚の脚を開ききるのは不可能。


軒下にぶら下がっているのは渋柿ではなく玉ねぎとトウモロコシ。右手の不釣合いな建物はここでは解説しない。


襖は開け放たれこの日は風が強く電灯が揺れている。地震ではない。人っ子一人といないが、空虚な感じはない。
家にはそれぞれの生活感が染みついている。赤羽の古民家の写真と見比べてみればわかる。


沢登りに使ったことがあるから草鞋ぐらいは名前は分かる。暖か味のある色合からほっとするのか。
確かに合成繊維には保温力がある。しかし、冷えこんだ体をシュラフに滑りこますときなぞ、あの綿の感触には遠く及ばない。
宇宙滞在時間の記録が更新されているとニュースがある。
最先端技術で作られたモノに囲まれ、人間がその環境に順応(発狂せずに)に要する時間のテストなのか。


囲炉裏があった。
暖をとるということから考えれば、寒さの程度によりその大きさが変わるのかもしれない。
あるいは家族と個人というものの考え方が少しずつ変わってきていたのかもしれない。



『大言海』には、ヘツヒは竈之霊(へつひ)の転で、かまどの神、即ち、かまどを守る神の意とし、それか転して、かまどそのものの意とある。
京阪の旧家では、家内の数によって、三つべっつい・五つべっついなどと、必ず奇数にするのが定めであった。

『 猫のつま竈(へつい)の崩れより通ひけり 』 芭 蕉

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