残念ながらこれは去年(2004年)の写真。今年は都合が悪く撮ることができなかった。
どう見ても手前の橋が邪魔で今年は戸田の漕艇場から浮間方面を撮ろうかと構想を練っていたのだが。
去年の花火大会は雲が低く垂れ込み、雨が途中から降りだした。写真をとるなら風向きも考慮する必要はある。
戸田の花火は今年で53回目だから意外と古くからやっていることになる。
子供の頃道端に椅子をひっぱりだし西瓜を食いながら見た記憶がある。わざわざ土手まで出かけることはなかった。
江戸の花火といえば両国の川開きの花火で今は隅田川の花火と改称されている。ざっとその歴史を。
1952年 (昭和27) 戸田の花火大会開催。
1962年 (昭和37) 交通、住宅など都市集中化の事情により両国の花火廃止。
1967年 (昭和42) 公害対策基本法成立。当時の川のようすをみたら川開き、
川遊びなどという発想は起きなかったのかもしれない。
1978年 (昭和53) 隅田川花火大会として再開。
両国の花火が中止され復活されるまでの16年間の空白は昭和29年の神武景気以来の高度経済成長期、猪突猛進
がむしゃらに皆働いたていたのだ。
回りのことなど見る余裕のない時代からゆとりのある時代の移り変わりを花火を通して垣間見ることができる。