「 花火待つ水と流れしものたちと 」  久保純夫

                    ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
                    よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。
                    世中にある人と栖と、又かくのごとし。




「 一輪の花となりたる揚花火 (絶句)」  山口誓子



「 暗く暑く大群集と花火待つ 」  西東三鬼



「 大花火大観衆の夢が散る 」  塚原 游子



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