外部ストロボって仰々しくて嫌いだったんだけど…
Nikon SB-50DX


一眼レフデジカメを二年以上使ってきて、一度も欲しいと思わなかったのが外部ストロボ。そりゃ、内蔵ストロボが大口径レンズでケラレたりすると「外部ストロボならケラレないんだろうなぁ」と感じたりはしたけど、外部ストロボを装備したときの仰々しい格好が好きになれなくて、今まで二の足を踏んでいました。

とはいえ、室内なら内蔵ストロボでも何とか…という感じでも、野外のお祭りなどでは明らかに光量不足でした。他にも外部ストロボならではのバウンス機能や、D100で疑問に思っていたストロボ使用時にアンダーになる問題など、ちょっと考えるところもあって外部ストロボを買ってみることにしました。機種選定ではやはり一眼レフデジカメとの相性でも問題がないであろう純正品の中から、DXシリーズの一番安いこのストロボに決定。(^^;) デザインもなんかかっこいいし。

D100を使い始めてから触る機会がほとんどなかったS1proでこの画像を撮ったのだけど、シャッターを切った時のショックがとても大きい事に驚いた。これじゃシャッターを切った瞬間にブレちゃうよなぁ。まぁ、それはさておき、S1proってストロボ撮影時に意に反して極端なアンダーになる事がほとんどなく、癖も掴みやすくて楽だった。その感覚でD100を使ってみると…おや?なぜこんなにアンダーに?…となったりする。調光方式はS1proがTTL-BL調光(
マルチパターン測光による情報を元に、主要被写体と背景光のバランス(BL)を考慮してコントロールする)なのに対して、D100はD-3DマルチBL調光(測光情報とモニター発光による情報を元に、G・Dタイプレンズから得られた被写体までの距離情報も加味して、主要被写体と背景のバランス(BL)を考慮してコントロールする)と、よりインテリジェンスな調光方式に進化している…はずなのに。今回外部ストロボの購入を決めたポイントの一つは、内蔵ストロボではD-3DマルチBL調光とマニュアルフル発光しか選べないのに対し、外部ストロボではよりシンプルな調光方式も試せるはず…と思ったからです。これは、内蔵ストロボ使用時にアンダーになる傾向が、純正ニコンレンズよりもシグマレンズの時の方がよりアンダーな傾向になりやすいと感じたからで、ひょっとしてD-3DマルチBL調光時に情報にズレがあるのでは?…実際にやってみればはっきりするよね。

…で、このSB-50DX。軽くてとてもいい感じ。内蔵ストロボとの同時発光もできるんだね。前面の白いパネルは、内蔵ストロボの光量を抑えるためのものでした。装着した時の重量感も軽いレンズと組み合わせればさほど重さを感じないです。ただ、軽量コンパクトを実現するために電源がリチウム電池(CR123A)二本になったらしく、D100になってせっかく使い捨て電池と縁を切れたのにまたかよって感じだ。(^^;)

最後にアンダー問題(特にシグマレンズ使用時)ですが、調光方式をスタンダードD-TTL調光(
測光情報とモニター発光による情報を元に、主要被写体が適正露出となるようにコントロールする)にセットすると概ね解消されるようです。本当は厳密な検証を行ってから結論を出す必要があるのですが、面倒(^^;)なのでやりません。とりあえずこういう選択肢もありと言う事で。アンダー傾向が解消されて、逆光に極端に弱いミニズームマクロがフードをつけた状態で使えるようになったし、他にもバウンス撮影とかできるし、なかなかいい買い物でした。

番外〜Coolpix5000にも付けてみた
D100と同じNikon製Coolpix5000にSB-50DXを装着してみた。残念ながらオートズームには対応せず、調光もTTL調光のみになるけど、ガイドナンバーが大きくバウンスも使えて、コンバージョンレンズを付けた状態でもケラレがなくなる…欠点は妙に頭でっかちなスタイルになってしまう事か。(^^;)

メニューで外付けストロボのみ発光という項目がなく、内蔵ストロボも同時点灯(実はプリ発光しているらしい)するので何か変だと思っていたら、最新ファームウェアのVer1.7では内蔵ストロボを発光させないオプションが追加になってます。

他にもRAW記録モードを追加したり、Nikonも気合が入ってますな。この調子でD100もよろしくね。(笑)