☆パートU Thu, 30 Sep 2002 hh 

「食は薬なり」

私達は日々食物を口にし身体を作っていることを忘れがちです。忙しく時間が無いからと言って、加工食品やレトルト食品などをつい口にしてしまいがちですがこの様な食品の中には、沢山の添加物や合成保存料、着色料、発ガン性物質などが含まれています。良い食材は身体を健康へと導き薬となり、悪い食材は身体を破壊し病人を作ります。今一度身の回りの食材に対して見直したいものです。

食材の選び方

@無農薬、減農薬の物

値段が多少高くなりますが、安心して食べることができます。味、栄養成分共に濃厚で2倍楽しめます。

A出盛りの物(旬の物)

旬の野菜は生育が早い為、農薬濃度が薄いと言う結果が報告されています。出来れば、太陽光線をたっぷり浴びた露地栽培の物を選びましょう。

B産地や銘柄のわかる物

特に外国から輸入した物は沢山の農薬が使われていることを頭に入れておきましょう。肉の場合、脂肪に有害物質が蓄積するので脂身の少ない部分を食べる方が安心と言えます。

C養殖は出来るだけ避ける(回遊魚を選ぶ)

養殖魚には魚が病気にならないための抗生物質や魚網に使われる有機スズ化合物などが心配です。出来れば、かつお、さば、いわし、すけそうだら、さけ、あじ、さんまなどの回遊魚を選ぶことをお勧めします。

D加工食品で添加物表示のある物は避ける。

 また、必要以上に色鮮やかな食品は選ばない。

ソルビンサンK、パラオキシン安息香酸Na(合成保存料)

亜硝酸Na(発色剤)

赤色2号、赤色106号などの番号付きのもの(合成着色料)

コチニール(カルミン) (色素、天然着色料)

ブルチヒドロキシアニソール(酸化防止剤)

サッカリンNa(合成甘味料)

リン酸塩Na(結着剤、品質改良剤)などなど。

これでは食べるのが無いぞ!と思われるかもしれませんが、我々の周りではこの様な食材が溢れています。今日から自覚し注意を心掛けて見て下さい。これらを踏まえた上で、経済的にちょっと…(^^ゞと考える方もいらっしゃるかと思います。かくゆう私もその中の代表者でもあります。そういう方には、少しばかりの「手間」をかけてもらい、農薬や添加物を出来るだけ少なくする方法があります。

 

農薬や添加物を抜く方法

@流水で良く洗う。A湯通しする。B湯でこぼす。

 流水で良く洗い先に小切りにしてから湯通しまたは湯でこぼします。葉物など表皮のすぐ下にある「クチクラ層」に殺虫剤が残っているので切れ目を入れることにより、より多くの薬剤をお湯の中に出すことが出来るからです。肉など他のものも同様に。

C皮をむく。D切り取る

 野菜などは表面に薬剤が残っているので皮をむいたり、切り落とすこと。

E塩、酢で洗う。

 塩の浸透圧によって水分と一緒に薬剤が溶け出す。魚は塩ふりし洗い、生で食べる物は酢洗いする。

F醤油や味噌に漬ける。

 漬けることにより、不安物質が溶け出す。                   

但しあくまでも基本は、「農薬、添加物などがない食材を選ぶ」ことが一番良いことをお忘れなく(^_-)

栄養のバランス

これは厚生省「健康づくりのための食生活指針」より成人適度労働者中等度(2550キロカロリー)の目安量です。何をどれくらい食べればいいのか?子供や成人女子、老人や個々の仕事量など、人によって摂取カロリーはまちまちですが、食品群の区別や量などを頭の片隅にでも入れておくと便利かと思います。

6つの食品群            目安量            

1群 魚・肉120g     (魚1切れ分・肉ロース切り身で1切れ分)

   卵   50g     (1個)

   大豆・大豆製品100g (豆腐1/2丁)

2群 牛乳・乳製品130g  (牛乳1本+ヨーグルト2/3個分)     

   骨ごと食べられる魚・海藻2g(しらすぼし、干しあみなど大さじ1弱) 

3群 緑黄色野菜120g   (人参1/2本+青菜1つかみ約50g)    

4群 その他の野菜230g  (キャベツ大葉1枚+玉葱2/3個+大根2p+生椎茸2個)

   果物150g      (みかん2個)                

5群 米・パン・麺類315g (ご飯5杯・パン6〜7枚・湯でうどん5玉)  

   芋類110g      (じゃがいも1個)              

   砂糖20g       (大さじ2杯)                

6群 油脂25g       (植物油大さじ2杯)             

 

栄養のバランスとは多種類の食材を満遍なく摂取することであり、個々の身体に合わせて加減することでもあります。例えば、育ち盛りの子供や肉体労働をする人は蛋白質(1群・2群)の消費量が多めです。肝臓障害のある人も蛋白質が不足すると肝機能が低下しやすくなります。鼻やのどの粘膜が弱い人や風邪を引きやすい人などはビタミンAの豊富な緑黄色野菜(3群)を多めに摂取するよう心掛ける必要がありますし、その他の野菜(4群)は無機質のものが多く、身体の生理機能を高めます。また痩せ型の人は炭水化物(5群)脂質(6群)を意識して摂取することが望ましいと言えます。そして「旬」の食材を中心に満遍なく摂取することにより、食品の栄養素は互いに影響しあって相乗効果が高まることをお忘れなく。それぞれの身体に合わせ好き嫌い無く美味しく食べる!これが健康の秘訣と言えるのではないでしょうか。(^O^)また、もっと簡単な方法として色で栄養バランスを見る考え方もあります。綺麗な色どりはそれだけで食欲をそそわれ楽しくなりますね♪

5色の食品がそろえばバランスは合格

食卓の並ぶ料理の色合いからも栄養のバランスを判定することができます。単調な色ばかりだと、偏食傾向だと言えます。・黒とほぼ5色の食べ物がそろえばバランスが摂れていると考えていいでしょう。

赤 (魚・うなぎ・肉・レバー・とまと・いちご…)

緑 (ほうれん草・小松菜・みつば・ピーマン・セロリ・きゅうり・キャベツ・冬瓜…)

黄 (メロン・バナナ・みかん・なし・銀杏・大豆…)

白 (大根・豆腐・牛乳・ご飯・やまいも・パン…)

黒 (きくらげ・きのこ・わかめ・こんぶ・ひじき・黒胡麻・しじみ…)

 

自分なりに工夫して楽しくお料理しましょう。

 

旬が身体に良い理由

春…「にが味を盛れ」

・春のにが味食材は、冬の間に動きのにぶった人の身体を刺激し、溜まった老廃物を排泄してくれます。ふきのとうをはじめ、春の七草で知られるせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろなどの山野草など。春から夏にかけて育つ「えんどう豆」「そら豆」などの豆類は植物性蛋白を含み成長をうながします。

夏…「水気や酸味をとれ」

・むしむしと暑い外気から身体を冷やし、体調を整えるため水気や酸味のある食材が良いと言うことです。うり科のきゅうり、すいか、茄子科のトマト、茄子など。魚はとびうおやきすなどのあっさりしたものが出回ります。

秋…「うり食うたままにおれず」

・秋になるとききゅうりやトマトなどの身体を冷やす食材が自然と欲しくなくなり、変わって芋類やまびき菜、くり、かき、熟れた果物など夏の太陽の恵みをいっぱい浴びた食材が店に並びます。澱粉質を多く含む穀類(米や雑穀など)が出回り冬の準備に備えます。魚では、さんま、いわし、さばなど脂ののったものが美味しくなる季節となります。

冬…そして冬は、寒さから身体を守るため食物も身体を温める働きのある根菜類(人参、ごぼう、蓮根、大根など)が育ちます。これらの野菜は耐寒性の野菜で保存がききます。魚ではたっぷりと脂肪ののったブリなどがとれます。

 

このように「旬」を考えた時、私達の食生活はかなりいい加減なものになってきたことを考えさせられます。例えば学校給食のメニューでよくカレーが登場しますが、元々は南国の人々の食べ物です。暑い国の人たちは暑さをしのぐため香辛料が効いたカレーを食べ汗をかき体温調節(体感温度を下げること)をしているのです。学校では栄養士さんが全ての献立に対し栄養計算をします。栄養バランス的には合格でも「旬」を考えた時に冬の献立にカレーは不向きと言えます。色々な考えがありますが、旬の食材+栄養バランスの2つを調和させながら毎日の献立を立てて見てはいかがでしょうか。

アトピー、アトピー性皮膚炎、保湿剤、保護剤、乾燥、痒み、幼児、ガサガサ、乾燥肌、化粧水、完治、皮膚が赤い、目の周りが赤い、痒い、重症アトピー、食事療法、皮膚、自然治癒、