皮膚用保湿保護剤による治癒例
適用例 患者 ○○歳○性 アトピー性皮膚炎
首回り、脇の下を中心とした上半身に、ひどい所は黒色に変色した皮膚、毛穴から先に赤くなり、部分的に赤く痒みがひどい状態。ステロイド剤で症状を抑えていたが、何年も再発の繰り返しで徐々に悪化してきていた。この皮膚用保湿保護剤を風呂上がり、朝起床時に主として2回刷毛等で塗布。日中は適宜痒みが出る毎に塗った。この間風呂へ一度入ったぐらいではこの皮膚用保湿保護剤の皮膜は溶けて無くならず残っていることを確認している。
その結果3ヶ月程度で黒色になっていた皮膚の症状が殆ど消え、6ヶ月程度で赤く腫れることはなく、痒みも殆ど無くなり、通常の肌の状態になった。その間微量のステロイド剤を使用したが以前に比べるとはるかに使用量は少なくて済んだ。ステロイド剤を使用すると症状が飛躍的に改善されるが、これをやめると通常は逆にリバウンドと言って逆に肌はひどい状態になる。しかしこの改善された状態でこの皮膚用保湿保護剤を塗ると皮膚はそのままの状態を維持し悪化しにくくなるのでステロイドの使用量を少なくでき、やがては使用しなくても皮膚の良い状態を保つことが出来るようになり、特にひどいリバウンドなしに治癒することが出来た。
この状態でさらに1年ほど続けた結果肌のピリピリする感触も無くなりほぼ完全に治癒したことを確認した。さらに半年の間再発することも無かった。この間皮膚用保湿保護剤の副作用に関するものは全く無かった。また、1年ほど前に混合した皮膚用保湿保護剤を使用してみたが全く変質していなかった。
ステロイド剤を使用して治療していると塗っている間は症状は軽減されるが次第に効かなくなり強いステロイド剤を使用せざるを得なくなる。やがてステロイド剤の副作用により症状は改善することなくどんどん悪化する。これはステロイド剤が副腎皮質のホルモンであり長期の乱用により副腎皮質の機能が低下することに原因がある。この皮膚用保湿保護剤を塗ることでステロイド剤を塗る間隔を伸ばすことが出来るので使用量ははるかに少なくなり、また、ステロイドを塗っていない期間が増えるので副腎皮質の機能を低下させることはなくなる。そして、その状態で皮膚の良い状態を維持しながらアレルゲンや乾燥等から皮膚を保護し、自己治癒力による回復を待つ穏やかな治療方法である。従って副作用も無く、ステロイド剤の副作用を避けながらリバウンド無く安全に自己治癒力で回復させることができるこの皮膚用保湿保護剤はアトピー性皮膚炎等の角化病変に対し大変有効な皮膚剤である。
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