山陰 島根県 日御碕

トモ島

 
A)トモ島 エビス鼻   B)トモ島 朝鮮場

 

C)トモ島 舟付け(朝鮮場)

 

日御碕漁港から沖合い1キロに浮かぶ大きい方の島が「トモ島」。ちなみに小さい方は「こがめ」。いずれも、大物が釣れるし、魚種も豊富である。

「トモ島」は、高さが約九メートル、周囲約三百メートル。潮通しが良く上物釣師にとっては島廻りどこで竿を出しても釣れる山陰屈指の釣場である。一時は餌の「オキアミ」の使用が地元漁協と折り合いがつかず上物釣禁止となっていた時期も合ったが、現在は、冬の時化の時期を除き、シーズン(毎年5月中旬から11月まで)になると各地から多くの釣り人が訪れる。特に「ヒラマサ」が釣れ始めれば、早朝2時3時からの渡礁となり「オキアミ」が島中乱舞する。私ども「底物師」にとっては癪に障るばかりである。渡船は「日御碕漁港」「宇竜」「幕島荘」いずれからでも良い。

イシダイのポイントは、良く知られているところで三ヵ所。だが、潮によればあんな処でといったところでも釣れており初心者、ベテランを問わず上がれば「幻」に出会うチャンスは多い。春先には毎年70センチに近い奴が姿を見せるが、近年は、42から43センチ級がよく釣れる。餌は、春先は柔らかい餌、ヤドカリ、サザエ、カニ、サルボウ貝等、水温が高くなり餌取りが多くなると、馬糞ウニを使用する。

A)エビス鼻 東側地向き、日御碕灯台向けに投げる。写真で右上に見える島は「こがめ」。この「こがめ」との間が水道となって潮通しが良い。本潮は西から東へ水道を右から沖へと通す。ポイントは灯台向けタナトル12〜17壁を釣る。エビス鼻右側突端から左側まで4から5本竿は出せるが二人くらいで攻めるのがやりやすい。右側突端が一番良いとされるが、私は中ほどで、壁を釣るのが好きだ。良い潮は、沖から潮が押して来るとき、左から右に潮がゆっくりと通すとき。即ち本潮が通して廻り潮が壁に当たるときである。釣座の前に瀬が出ているので、巻き上げるときに注意をしないと根掛かりをよくする。5メートル以上の長めの竿を使用するのが良いと思います。潮によれば、「こがめ」向き水道の5メートルくらいの浅いところでアタル事もあるし、灯台向きに遠投してもアタリます。潮が早すぎて「朝鮮場」が釣にならないとき、特に狙い目です。

B)朝鮮場 西側沖向き、大田三瓶山向きに投げる。写真では、釣り人の居る処から沖向き右側3〜4人まで。左側溝のように見えるところから左側一人だけ。本当はそこが本命ポイント。朝鮮場「舟付け」前から朝鮮場右側まで、竿2〜3本程投げて手前に寄せるとタナトルで15〜16の溝が走っている。潮の速さによって投げる位置を変えながら当たりの取り易いように竿を持っていくと良い。どちらかと言えば、本潮がゆっくりと左から右へと通すときが、最も釣りやすいし、アタリも良く出る。

C)朝鮮場「舟付」 船を付けるためにコンクリートで足場を固めた所。目の前の瀬との溝を釣る。私は、右側の朝鮮場よりこの「舟付」の方が、ポイントを広く探れるので好きだ。また、舟付と朝鮮場のあいだに、夏の暑いときも日陰となるポイントがある。岩がえぐれて浅い洞窟のようになっている。二人までやれる。潮が正面から当たってくる時は、当たりは出るし暑くもないし、ここが一級ポイントに早変わりする。

 


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