今週のメッセージ 2000.3.19

厭世的でもなく刹那的でもない生き方

先週木曜日(316)、「天声人語」氏(朝日新聞)は計り難い禍福の循環について語っていました。それはカジノのスロットマシンで史上最高の大当たりをした米国ラスベガスの女性にまつわる話。

その人はラスベガスのホテルでウエートレスをしていたシンシア・ジェイさん(37歳)。彼女はなんと3,495万ドル(約367千万円)というとてつもない大金、それこそ一生遊んで暮らせる大金が転がり込む大当たりをしたのです。

ところが後日、大変な運命が彼女を待ち受けていました。見知らぬ人から無心の電話が深夜までかかってくる、外出のたびに注目を浴びる。それだけではありません。今月11日の夜、姉(45歳)と車で出かけた彼女は、ラスベガス郊外で信号待ちしていたところを酔っ払いの運転する車に70キロを超える速度でぶつけられ、助手席の姉は即死、彼女も大怪我を負い、現在入院中で予断を許さない容体だというのです。

こんな現実を聞かされると勢い、これだから人生やってられないと厭世的になったり、あるいは明日のことはわからないのだから、せめて今日を楽しもうと刹那的になったりしがちです。

しかし聖書は、そのどちらにも陥らない、人間として健全な生き方があることを教えています。主イエスは、種蒔きをするでもない空の鳥を養い、紡ぐわけでもない野の花を美しく装わせる天の父なる神さまにわれらの心を向かわせ、彼らにまさるあなたがたを神は顧みて下さらないはずがないと教えられます。そして次のように言われるのです。

 「何よりもまず、神の国と神の義とを求めなさい。」

(新約聖書・マタイ633節)

 

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