今週のメッセージ 2000.4.2

最期の淵をどう越えるか

 

先週、NHKスペシャルの再録番組『愛する命を送る時』をみました。癌の末期で余命幾ばくも無いご主人を介護する奥様を中心に描いているものでした。場所はホスピスで知られる都内のS病院の病棟。妻は、最期の時が迫っているのに、夫がその時をどのように迎えようとしているのか、夫の気持ちがわからず戸惑っていました。夫は夫で、最も深刻な時が迫る中、どのようにその時に対処したらよかわからず、さりとて妻にこれ以上負担をかけるのも忍び難く、ただ黙して悶々としていました。

しかしついに夫は主治医のYドクターに尋ねました。「先生、最期の淵を他の方々はどのように越えていかれたのですか?」すると、ターミナルケアで著名なY先生は、ご自身が扱った一人の患者さんが家族に言い遺した言葉を紹介されたのでした。

「わたしが死んでもわたしの霊魂は存在を続けます。全く風の無い部屋で、ともっているロウソクの炎がゆれることがあったら、そこにわたしがいるのだと思って下さい。」

Y先生から聞いたその言葉はご夫妻にとって非常な慰めとなり、以後心が軽くなって互いに心を通わせつつ最期の時を迎えることが出来たそうです。

人間の最期の時(死)の問題は人間の能力を超えたものです。どんなに著名な医師でも担いきれません。

 しかしたった一人、この死に勝利された方がおられます!その方とは救い主イエス・キリストです。今年もこのイエス・キリストの復活を記念するイースターがやってきます。来る23日(日)がその日です。是非、最寄りの教会にお出かけになり、死の淵を越える道を見出して下さい!

 

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