今週のメッセージ 2000.10.1

今を喜ぶ

 

今シドニー・オリンピックの真っ最中。何と言っても関心はメダル。世界中が、メダル、さらにはその色をめぐって一喜一憂しています。

わが日本は、柔道の“やわらちゃん”こと田村選手と野村選手の金メダル獲得で幸先のよいスタートを切りましたが、その後は期待された選手がメダルに届かなかったり、かと思うと、思いがけない選手がメダルを獲得したりで日本中が沸き返っています。

そんな中で、ふと考えさせられたことがあります。それはメダルを獲得した選手に対するインタビューのことです。インタビューアーがメダルを獲得してまだ間もない選手に、今を喜ぶその喜びの中に存分浸らせてあげない感じがするのです。おめでとうございます、よかったですね、と祝福の言葉を贈るのですが、次には今後の課題だとか、更には早くも次のアテネ・オリンピックの抱負等に言及するのです。この勝利の瞬間を夢見ながら、長い間努力に努力、精進に精進を重ねてきた選手に、その夢を実現させた今、なぜもっと今を喜ぶことを存分に共有してあげないのだろうかと思うのです。日本人の生真面目さが、貧乏性がそうさせるのでしょうか。

人生において、今を喜ぶ生き方ができるために、大切なことが二つあると思います。

一つは、あなたの人生に希望のある終着点を持っていることです。

 「わたしたちの国籍は天にある。」(新約聖書・ピリピ3:20)

もう一つは、人生の旅路に確かなパートナーを持つことです。人生の最良のパートナーとなって下さる主イエスは次のように言われます。

「あすのことは思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわず らうであろう。」(新約聖書・マタイ6:34)

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