今週のメッセージ 2000.12.17

クリスマスの自分史

 
 礼拝堂のアドベント・リースは3本のキャンドルに火がともりました。4本目に火のともる来週はいよいよクリスマスの到来です。
 クリスマスにはみなさんそれぞれ自分史をお持ちではないかと思います。
 わたしの子どもの頃のクリスマスの思い出は次のようなものでした。
 もう天に召されましたが、サラリーマンだった父は、この日、いつもより沢山のお菓子を買って帰りました。わたしを頭とする4人の子どもたちは、飛びつくようにしてそのお菓子を受け取り、一家団欒のクリスマスイブを過ごしました。主役であるはずのイエス・キリストの「イ」の字もないクリスマスでしたが、楽しい思い出として残っています。
 高校に入学した頃から、週に一度アメリカ人の宣教師さんによって持たれていたバイブル・クラスに通うようになりました。わたしの目当ては生の英語でした。テキストに聖書物語が使われていましたが、関心は専ら英語。聖書のことばは全くわたしの心に留まりませんでした。それでも「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」が賛美歌だと初めて知ったのもこの頃でした。
 高校を卒業して上京、お兄さんが教会の牧師をしていた友人と行き来するようになったことから教会に行くようになりました。
 やがて、聖書のことばを自分の生きる意味や人間の罪の問題と関わらせて聞けるようになり、今から41年前の秋、クリスチャンとして生きることを決心しました。その時から、主イエス・キリストがクリスマスの主役となり、クリスマスの自分史に新しい1ページが加えられたのでした。
 あなたのクリスマスにも新しい1ページが加えられるよう、今年のクリスマスは最寄りの教会に足を運ばれることを心よりお勧めします。