今週のメッセージ 2001.1.14

「はじめ」と「おわり」を見据えて今を生きる

 

先日の「朝日」の読者投稿欄に、すでに退職された73歳になられるある男性の記事が載っていました。内容は以下のようなものです。

10年後の日本がどうなっているか、想像してみた。

まず、国家財政は破綻しているだろう。各種年金もパンクしているか、ないしは相当の給付切り下げ。健康保険は激増する老人医療費のために間もなく運営不能。

他方、製造業の国外移転は急速に進み、10年後にはどんな業種が生き残っていることか...。

教育も小学校から大学まで荒れるばかり。当然治安も悪くなる。

その頃国際収支も赤字になっていることだろう。

今の日本はタイタニック、船底の亀裂は大きくなるばかり。なのに乗客はまだ着飾ってダンスに興じている。

わたしは子どもや孫たちには日本脱出を強く勧める積もり。わたしも間もなくこんな国におさらば出来ることをつくづくありがたいと思っている...。

想像がその通りになるかどうかは別に、同感される向きも多いのではと思います。

しかしこの世界の始まりは神に拠っており、当初は「極めて良かった」(創世記1:31)のです。創造主なる神が終止符を打たれるまで、人間が勝手に見切りをつけるのは行き過ぎでしょう。また終りに関しては、神が、新しい天と新しい地を造られることが約束されています(黙示録21:1)。故に、そこに究極の希望を置きながら、パンだけでなく、神の言葉によって生きること(マタイ4:4)を覚えることが先決でしょう。