今週のメッセージ 2001.2.4

「福は内、鬼は外」

「福は内、鬼は外」とは、言うまでもなく節分の豆まきの掛け声です。子どもの頃、父が豆とお菓子をまき、わたしを頭に4人の男の子が争って拾い捲った思い出があります。それはそれは賑やかな豆まきでした。

昨日が節分でした。従って今日は立春。暦の上ではもう春の訪れです。

節分とは“季節の分かれ目”のことで、元来は立春、立夏、立秋、立冬の前日を意味していたようです。従って年に4回あったわけです。しかし今では立春の前日だけになっています。「福は内、鬼は外」と掛け声をかけながら豆をまき、邪鬼を払うのが習わしのようです。ところが、大名の九鬼家の掛け声は、「鬼は内、福は外、富は内」と言ったそうです。名前に「鬼」がついている関係上そうしたのでしょうが、「福は外」と言いつつも「富は内」と言うところが笑いを誘います。東京の大久保の鬼王神社の節分では、「鬼は内、福は内」と唱えるのだそうです。都合でずいぶん変わるものです。

人間誰しも幸せを求め、不幸せは追いやりたいものですが、「鬼」を以って象徴されているものを聖書の中に探すならば、「悪の諸霊」ということになるかと思います。新約聖書の中に以下のような言葉があります。

「わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。」

(エフェソの信徒への手紙6:12)

またその後にそれら「悪の諸霊」に勝つために「神の武具」で身を固めることが勧められ、防禦用としては“真理の帯”“正義の胸当て”“平和の福音の備え”“信仰の盾”、そして防禦兼攻撃用としては“御霊の剣、すなわち、神の言”が挙げられています。聖書の言葉はそれほどに強力な武具なのです。是非一度、聖書をお手に取って御覧になることをお勧めします。