今週のメッセージ 2001.3.18

何故人を殺してはいけないのか、に思うこと

ヒュー・ブラウン著『なぜ、人を殺してはいけないのですか』(幻冬舎)が目下話題を呼んでいることはご存知の方も多いかと思います。著者は、北アイルランド出身の元テロリスト、現在は来日して伝道しているキリスト教宣教師です。

書名となっている問いなど、一昔前なら万人が承知していることで、あらためて問いとして発せられることなどなかったと言えるでしょう。しかし今は、それが真面目に問われ、説得力のある答えを探すのに四苦八苦している現実があり、そのことが話題を呼ぶ因ともなっているわけです。

ところで、出版社である幻冬舎がPRの一環として、ホームページで書名そのものを設問とし、「この質問にあなたはどう答えますか」と意見を募集していることを新聞(316付)で知り、早速見てみました。そこには2115日、3115日とすでに4回に渡り寄せられた意見が紹介されていました。新聞によると、すでに寄せられた意見の数が約300通程とありましたから、掲載されているのはその全部ではないようです。

編集者に対する新聞のインタビュー記事によると、編集部がまず驚いたのは「わからない」という答えの多さ。次いで「殺してよい」とする意見も極端な少数派ではないこと。そして、もちろん「いけない」とする意見が多数派なのだけれども、説得力のある論理は多くない等々、ということです。

問題の問いは、人間の存在と生の根幹的問いです。答えがいろいろあっても構わないようなものではありません。またわからないで済まされない現状があるのです。しかし、この問いに真っ正面から説得力をもって答え得るのは神だけです!だからこそ宗教というものが大事なのです!是非、最寄りのキリスト教会に行かれ、納得の行く答えを見出して下さい!