今週のメッセージ 2001.4.1

キリスト教結婚式の特徴

春分点を過ぎ、名実共に春らしい時節となってまいりました。あちこちの結婚式場も賑わいを見せている今日この頃かと思います。

さて、先週は「キリスト教葬儀の特徴」について記しましたので、今週はキリスト教結婚式の特徴について記してみましょう。

キリスト教結婚式の中心は“神と会衆の前での誓約”にあります。司式者である牧師が、先ず新郎に、続いて新婦に、「あなたはこの姉妹(兄弟)と結婚し、神の定めに従って夫婦となろうとしています。あなたはその健やかな時も、病む時も、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命の限り、堅く節操を守ることを約束しますか」との問いかけに、「約束します」と答えるのです。この誓約を神と会衆の前で行うのがキリスト教挙式の中心です。

従って、この誓約には、自分たちの結婚は神のみ旨、ご計画に拠るものであるとの信仰が前提となります。この信仰に立たないならば誓約も虚しくなってしまいます。故に、うちの教会での結婚式はクリスチャンであることを原則としています。

また、誓約は神の御前と同時に会衆(証人たち)の前でなされるべきものですから、必ず二人以上の立会人を必要とします。当事者二人だけの挙式は教会では通常ありません。

世間一般の結婚式は披露宴を盛大に行い、式は付け足しのようになっているきらいがありますが、キリスト教は何よりも式を重んじます。

婚姻届は挙式の後出来るだけ速やかに、どんなに遅くとも挙式当日のうちに役所に出すようにします。同棲生活が先にあり、後日挙式、婚姻届は出さないなどということは、キリスト教結婚式では許されません。