今週のメッセージ 2001.4.15

死後の世界

『死ぬ瞬間』『続死ぬ瞬間』の世界的ベストセラーで知られる米国の女医でキューブラー・ロスという方がおられます。その彼女が、死後の世界について興味深いレポートを発表しています。

そのレポートとは、蘇生者約2500人にインタビューした結果についてです。ロス博士は蘇生者一人一人に、息を吹き返すまでに体験したことについて尋ねたのです。するとその回答に三つの共通点があったそうです。

第一に、意識と肉体の分離の体験です。死んだ瞬間、自分の遺体を取り囲んで泣き、医師が臨終を宣告している光景を蘇生者がはっきり見たというのです。ロス博士がその死に立ち会った盲人の老婦人は、なんとその時のロス博士の着衣の色まではっきり告げることが出来たといいます。

第二は、蘇生者たちはその時、遠く離れた肉親や愛した者たちのところへすぐ行くことが出来たといいます。サンフランシスコの病院に横たわっていながら、ニューヨークのわが子が何をしているかが見えたそうです。

第三は、「愛と慈愛に満ちた光」に包まれて、その光の源に行きたいと思った時に息を吹き返したというのです。

このレポートをしながらロス博士は、わたしは今は、死後にもう一つの世界があることを信じていると語ったそうです。

今日はキリスト教会では「イースター」と呼ばれる祝祭日です。キリストの復活が世界中の教会で祝われています。21世紀を迎えたこの科学文明の時代に復活だなんて、とおっしゃらずに最寄りの教会に赴かれ、聖書のメッセージに耳を傾けてごらんになることをお勧めします。死後をどう見るかこそ、現在の生に最大の影響を与える事柄です。死はすべての終りではありません。キリストの復活はあなたの復活に通ずる出来事なのです。