今週のメッセージ 2001.6.17

親の今日的課題克服の光を求めて

今日は「父の日」。先週、住友生命保険がインターネットを利用して行った、「父の日」に因んでのアンケート結果がテレビ、新聞等で紹介されていました。それは、お父さんを漢字1字で表わすとしたらどの字か、というものです。

1位は「優」。2位は「働」、そして3位は「大」。因みに4位以下は?酒、?力、?尊、?強、?厳、?笑、?静、です。「雷」は50位にも入らなかったとか。

先週このコラムで、博報堂が行った「家族の変化」に関する調査結果をご紹介しましたが、「妻権化」「女系化」等と考え合わせると、家族に気を遣い、家族を養うために一生懸命働いている健気な(?)、いじらしい(?)現代のお父さん像が浮かんでしまうのはわたしだけでしょうか。

父権喪失だとか家庭崩壊の問題が取り沙汰されている今の時代です。親とか家族というものが新たに問い直されています。

ところで旧約聖書の中に次のような聖句があります。

「あなたがたは、おのおのその母とその父とをおそれなければならない。またわたしの安息日を守らなければならない。わたしはあなたがたの神、主である。」 (レビ記193節、協会訳)いわゆる『十戒』の日常生活における実践について教えている個所として知られているところです。『十戒』の順序とは違って、神との関りや人との関り関する命令に先立って、父母をおそれるべきこと、また安息日を守るべきことが示されています。宗教も倫理もこの教え、すなわち、父母を敬うこと、また安息日に神を礼拝すること、を前提・土台としているのです。ここに光があります!