今週のメッセージ 2001.7.15

かけがえのないプレゼント

218付のこのコラムで、当時話題となっていた小冊子『チーズはどこへ消えた?』(原題“Who Moved My Cheese?”)を紹介しましたが、先月末、同じ著者スペンサー・ジョンソン、同じ訳者門田美鈴、同じ出版社扶桑社から、また小冊子が出たことをわが娘から知らされました。早速買い求めて読んでみました。タイトルは『人生の贈り物』(原題“The Precious Present”)。

前書と同様この書も短い寓話仕立てのもので、一人の少年と一人の老人が登場します。ある日少年は老人から「かけがえのないプレゼント」の話しを聞くのです。そのプレゼントをもらった人は、ずっといつまでも幸せでいられる、というのです。そこで少年の「かけがえのないプレゼント」探しが始まるわけです。

ご存知のように英語“present”には「プレゼント(贈り物)」の意味と同時に「現在」という意味もあります。結論としては、「かけがえのないプレゼント」とは「かけがえのない現在」、すなわち、現在をかけがえのないプレゼントとして喜ぶ生き方にこそ幸いがある、というわけです。

読んでいるうちに、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。」(新約聖書・?テサロニケ51618が浮かんで来ました。

著者はそこまで言及していないのですが、いつも「現在」を喜んで生きるということは、主イエスによる「過去」の赦しと、「未来」における確かな救いの完成の約束を礎として、この自分を愛し慈しんで下さる主に信頼し委ねて生きられて初めて可能になると思います。その辺りを是非、最寄りの教会に行かれて探求される事をお勧めします。