今週のメッセージ 2001.9.2

自らを生かすことと他を生かすこと

いよいよ9月の到来。改革を旗印に掲げ、国民から絶大な人気を博してきた小泉首相も、具体的な改革の実行を以ってその人気・支持に、待った無しで答えていかなければならない時がやってきました。

しかしこの改革は、決して政治・行政の仕事で、国民は、それに伴う痛みは甘受するとしても、大体は高みの見物をしておればよいといったものではないようです。

自民党代議士・元労働相の牧野隆守氏が、828付「朝日」のコラムで、現在の個人金融資産1400兆円を、より良い日本社会建設の為に、積極的に投資する意識を持つべき色ことを主張していました。即ち、国民や投資家が自分の財産を守ることだけに終始していたのでは、小泉政権が進めようとしている構造改革は成就しないというわけです。そのために国民一人一人の意識改革の必要を強調していました。

世界における国家や人間の関係が今ほど密接でなかった時には、他の犠牲の上に自分だけ一人勝ちすることも可能だったでしょう。しかしグローバル化された今日、それは最早不可能です。牧野氏は終りに、二宮尊徳の哲学、「自らを生かすには他を生かすしかない」との言葉で論を結んでいました。

ところでイエス・キリストの救いは、まさに全宇宙的かつ全人的です。

それは、時の満ちるに及んで実現されるご計画にほかならない。それによって、神は天にあるもの地にあるものを、ことごとく、キリストにあって一つに帰せしめようとされたのである。」(新約聖書・エペソ 110

「あなたがたはキリストのからだであり、ひとりびとりはその肢体である。」(同・?コリント1227