今週のメッセージ 2001.9.9

わたしたちの生き方と過去の事実

先週の朝日新聞の地方版(97付)に、加茂豊策さんという元中学校で理科教諭をされていた方が、浜名湖はその決壊以前から気水湖(塩水と淡水が入り交じっている湖)だったという新説を本にまとめて出版されたという記事が載っていました。その事実がもし裏付けられることになれば、このコラムの第2回目(98.8.23.)、「浜名湖開湖500年に因んで」と題した中の浜名湖開湖500年説も修正されなければならないことになります。

このように時が経つにつれ、新しい事実が判明することにより、主張や説、そして場合によっては自分の生き方や価値観まで変えられる影響を受けることもあります。

上述のような場合は、一般的に自己の生き方や価値観までその変更を求められるというような影響はないでしょう。しかし、飛躍のように聞こえるかも知れませんが、この天地と万物そしてわたしたち人間が、神によって創造されたとなるとどうでしょう。わたしたちの生き方や価値観は、創造主なる神の御旨と無関係には考えられないことになります。

新約聖書の中に次のよう言葉があります。

「信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。」(ヘブライ人への手紙11:3)

「信仰によって」というところがポイントです。神の創造の業は人間の業である科学で立証できる事柄の外にあり、神の言葉を信じる信仰によってしか知り得ないことなのです。しかし、これを信じるか否かでわたしたちの生き方や価値観は一変するのです。わたし達の生に真の意味や目的、また真に人間らしい生き方に関する光は、ここから射し込んで来るのです。