今週のメッセージ 2001.10.14

どう変わるべきか

標記のタイトルは、来る27(土)・28(日)の両日、わたし達の教会で行われる特別集会のテーマです。

今、「見えない戦争」が始まっています。21世紀の新しい戦争といわれています。

わたし達の国が体験した先の戦争は、わたしはまだ小学校に上がる前の子ども時代だったこともあって、あまり悲惨さの記憶はありません。空襲警報で夜叩き起こされ防空壕に避難したこと、じめじめして水滴が滴り落ちる壕の中で、みかん箱に腰掛け、居眠りして後ろの壁に寄りかかると、服が汚れると母に注意されたこと、ある時は、壕の中も危ないと明治神宮外苑の方へ逃げた時、あちこちの建物が焼夷弾を被爆して燃え上がっていて、それが夜空に映えてきれいだと感じたこと、等々です。

むしろ、戦後の食糧不足でひもじい思いをして辛かったことの方が思いでとして残っています。

小学校時代、映画鑑賞と称して見せられた作品といえば、「きけ、わだつみのこえ」「広島の子」「原爆の子」「鐘の鳴る丘」等、暗くて重苦しいものばかり。ディズニーの「ファンタジー」を見た時には、映画ってこんなにきれいで楽しいものかといたく感激したのを覚えています。とにかく、戦争から生まれるものは殺戮と破壊だけ、何にも良いものは生まれないというのが今もってのわたしの感想です。

国の内外を問わず世界全体が今、大きな変革を迫られています。そこでどう変わるかが問題です。とかく自分を脇において、他に変革を求めがちですが、まず一人一人の自分が変わらないことには、国も世界も変わらないのです。では、どう変わるべきなのでしょうか?それが問題です!