今週のメッセージ 2001.11.18

神を神として仰ぐところに救いが始まる!

先週に続いて『朝日』が連載しているインタビュウー記事「テロは世界を変えたか」を取り上げます。

今回(先週)は科学史家、村上陽一郎氏が語り手でした。氏は、今回の同時多発テロ事件を通して、「考え方の根底が崩れてしまった」ことを述懐すると共に、文明や宗教間の摩擦や対立を避けるために、「唯一の理想や絶対的な価値があるという考え方をやめなければならない」とし、「寛容の精神こそ人類共通の目標にしなければならない」と訴えていました。

しかし問題は、絶対でないものが絶対であるかのごとくに振る舞い、他者の命までも抹殺して厭わない姿勢にあるのであって、「唯一の理想や絶対的な価値」を無しとし、すべてを相対化してしまうのは誤りです。旧約聖書の詩編141節に、「神を知らぬ者は心に言う、『神などない』と」(新共同訳)とあります。この部分を他の訳(協会訳)では、「愚かな者は心のうちに『神はない』と言う」となっています。ここから、神を知らぬ者=愚かな者、という図式が見えてきます。

また、同じ旧約聖書の中のイザヤ書には、「地の果てのすべての人々よ/わたしを仰いで、救いを得よ。わたしは神、ほかにはいない。」と言われています。

聖書は、人が神を知らないことの中に人間の愚かさ、さらに言えば人間の罪の根源があるのであり、神を神として仰ぐところから真の救いが始まると教えています。クリスチャンでない方からは総攻撃を食らいそうですが...。

一度、最寄りの教会に出席され、聖書のメッセージに耳を傾けられることを心からお勧めします。新しい発見、そして新しい人生が始まります