2001.11.25 今週のメッセージ 

自国語で聖書が読める恵み

先週木曜日、わたしたちの教会でモンゴル宣教師北村彰秀先生を迎え集会が持たれました。

北村先生は、奥様の萬里子先生と共にわたしたちの教団からモンゴルに宣教師として派遣されてから、丸10年になられます。その間、先生たちが担われた働きの一つに聖書翻訳が挙げられます。新約聖書のモンゴル訳を既に完成されたのです。当日のお話しの中に、その翻訳作業のご苦労なども織り込まれていました。

紙面の関係上、その具体的内容については割愛しますが、全部で27の書から成っている新約聖書だけでも、それを外国語に翻訳するために費やされる時間と労苦は大変なものだと思います。さらにそれを印刷製本するとなるとかなりの費用がかかります。しかもそれらはすべて持ち出しなのです。もちろん、先生が個人的にすべて負担されるというのではなく、その働きをバックアップしている教団や全国諸教会からの献金でも賄われているわけですが、この世的にいうならば、1円の儲けもないのです。大体宣教地での翻訳聖書は無料で提供されることが多いので、経済的採算から見たらマイナスもいいところです。

では、何故にそれほどの労力と時間と経済的負担をしてまで、そうした事業を担うのでしょうか。その理由は、聖書は、それを信じて生きる者に永遠のいのちの救いをもたらす神からのメッセージだからです。自国語で聖書が読めることはすばらしい恵みです。是非、最寄りの教会へ足を運ばれると共に、聖書をひも解いてご覧になることをお勧めいたします。

「この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。」(新約聖書・Uテモテ3:15)