今週のメッセージ 2002.3.3

ひな祭りとキリスト教

 今日3月3日は「ひな祭り」ですが、キリスト教会とひな祭りとはもともと何の関係もありません。むしろ、教会のホームページで何故にひな祭りを話題にするのかと眉をしかめるクリスチャンもいらっしゃるかもしれません。

 以前、所属する教団の日曜学校部が発行していたこども向けの月刊紙で、3月号の中にお雛さまのカットを使ったところ、偶像礼拝(?)だとクレームがつき全部を廃棄処分して印刷し直した苦い思い出があります。(今でもそのクレームに個人的には納得していませんが...)。  

 それはともかくとして、ひな祭りの起源をたどると、紙や藁で作った人形に、我が身の罪や穢れを移して海や川に流し、災厄を逃れる行事で、この人形のことを贖物(あがもの)と呼んだとのことです。  

 となると、キリスト教とも全く関係がなくもないなと思えてきます。なぜなら、主イエス・キリストこそ、わたしたちすべての人間の罪とそれのもたらす呪いの死を、身代わりとなって背負って死なれたお方だからです。キリストの十字架の死はまさにその贖いの死でした。先週記しましたように、キリスト教会は先月の13日(水)から「レント(受難節)」と呼ばれる期間に入っています。この期間はそのキリストの十字架の贖いの死の意義を確認する時なのです。神は、このキリストの十字架により、わたしたちの罪と滅びの死から贖う永遠のいのちの救いのを道を開いて下さったのです。聖書に次のようなみことばがあります。  

  「(キリストは)十字架、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」(新約聖書・Tペトロ2:24)