今週のメッセージ 2002.3.24

十字架とキリスト教

キリスト教のシンボルといえば、それはなんといっても十字架でしょう。従って、キリスト教会といえば十字架、十字架といえばキリスト教会、両者は切っても切れない関係にあります。

ところで、今日から始まる1週間は、ことの他十字架と深い関りのある1週間です。そしてキリスト教の救いは、この十字架なしにはあり得ないのです。従って、キリスト教の救いを得たいと願うならば、是が非ともキリスト教における十字架の意味を知る必要があります。

この1週間は「受難週」と呼ばれ、初日の今日は「棕櫚の主日」と呼ばれます。それは主イエス・キリストが日曜日に、古の預言者の預言通り、子ろばの背にまたがってエルサレム入城され、群衆は棕櫚の枝を振りながら歓呼の声をあげて主イエスを迎えた故事に因んでのネーミングです。「棕櫚」は「なつめやし」のことで、漢字では“戦捷木”(せんしょうぼく)と書くことからもわかるように“勝利”の表象です。

しかし、主イエス・キリストの勝利は世が考えるそれとは全く異なるもので、十字架の死のめどをくぐって復活に至るものでした。

キリスト教が福音とする救いも、世が考えるものとは異なる真の救いです。この救いはキリストの十字架と復活を礎としたもので、このあたりが理解できないと救いに至ることもできません。

ところで、この「棕櫚の主日」で始まった受難週、そして次の日曜日の復活祭(イースター)は、キリスト教会にあって、1年の中でも最もキリストの十字架と復活にスポットライトが当てられる時です。そこで、是非、最寄りの教会を訪れ、十字架と復活のメッセージを聞かれることにより、あなた自身の救いを得られんことを心からお勧めする次第です。