今週のメッセージ 2002.4.14

三度キリストの復活について

 

先々週は新約聖書の最初に置かれている「福音書」から、先週はその次に置かれている「使徒言行録」から述べましたので、今回はさらにその後に置かれている書簡から述べることにします。

書簡とは、使徒達の宣教を通して設立されていった教会に対して、折々、信仰の指導上の必要からパウロを初めとする使徒達により、さまざまの教会へ書き送られた手紙です。その中に使徒パウロがギリシャのコリントの教会に宛てた手紙が2通収められているのですが、その1通目の手紙の中(15章)に次のようなことが記されています。

キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、...次いで、5百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。そのうちの何人かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています。」(3~6節)

この手紙が書き送られたのは紀元50年代の中頃と言われます。その頃、復活のキリストに会った目撃証人たちが多数生存していたのです!

さらに次のような記述もあります。

「キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です。更に、わたしたちは神の偽証人とさえ見なされます。...復活しなかったはずのキリストを神が復活させたと言って、神に反して証しをしたことになるからです。」

1415節)

 かくして、「実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂」(20節)となられたことは、信ずべき確かなことなのです。