今週のメッセージ 2002.5.19

ペンテコステ

今年もペンテコステ(聖霊降臨日)がめぐってきました。復活(イースター)から数えて50日目、昇天からは10日目がペンテコステです。クリスマス、イースターとならんでキリスト教の三大祝祭日の一つです。

しかし、そのわりには一般的にはほとんど知られていません。そのわけは、イメージとして描きにくいからかもしれません。クリスマスの神の御子の誕生のイメージは容易に浮かんできます。イースターにおけるキリストの復活のイメージもしかりです。ところが、聖霊降臨となるとすぐにイメージが浮かぶというわけにはいかないのです。大体、聖霊自体がわかりにくいわけです。

そこで、このように考えたらどうでしょう。クリスマスにおいて人となられたイエス・キリストが、十字架と復活をもって救いのわざを成し遂げられました。今から約2千年前、この日本から地球の裏側ぐらい遠く隔たったエルサレム郊外での出来事です。その救いの恵みを時間的、距離的隔たりを超えて、今ここに生きている、このわたしのところにもたらしてくれるのが他ならぬ聖霊のお働きなのです。

その故に、聖霊が降臨された途端、イエスを神の御子、救い主と信じ受け入れる信仰を告白して救われる者たちが起こりました。キリスト教会の誕生です。キリスト教会とは、イエス・キリストに対する信仰を告白する者たちの集まりだからです。さらに、そのキリストの救いの福音を地の果てに向かって宣べ伝える働きが教会を拠点として始まりました。聖霊はイエス・キリストを証しする力を賦与するお方だからです。実に聖霊は、キリストを知り、かつ知らせることを可能にして下さるお方なのです。

キリストを知り、かつ知らせる力を得るために聖霊に求めましょう!