今週のメッセージ 2002.7.7

七夕に因んで

今日七月七日は「七夕」です。小学校時代、竹の枝を持って登校。色紙で短冊を作ってそれに願い事を書き、枝に吊るして持ち帰り、翌日、浜名湖に流した思い出があります(家が浜名湖のすぐ側だったので)。牽牛と織女が、年にたった一度、天の川を渡ってデートを楽しむといったロマンチックな話しが七夕にまつわって伝えられています。

しかし今、その天の川もまず見ることができません。見える星の数もぐーんと少なくなりました。流れ星などほとんどお目にかかることがありません。周りがあまりにも明るすぎるからのようです。

旧約聖書の詩篇という書の中に次のようなことばがあります。

「いのちの泉はあなたのもとにあり、われらはあなたの光によって光を見る。」(36:9、協会訳)

「あなた」とは、神に呼びかけている「あなた」、すなわち「神」を指しています。「光」単なる物理的「光」ではありません。前に、「いのちの泉はあなたのもとにあり」とありますが、わたしたちの「いのち」とか「救い」と深く関わっている「光」、啓示的「光」、真理の「光」とも言うべき「光」です。この「光」は「光」そのものによってしか見ることができないのです。わたしたち人間の理性の「光」、それに基づいた科学の「光」、技術の「光」では見ることができないのです。今の時代、さまざまな光が昼夜を問わず飛び交っています。それらの「光」に惑わされてわたしたちが見るべき「いのちの泉」の光を見損なっています。しかも、この「光」はその「光」そのものによってしか見ることができません。

キリスト教会、そこで説き明かされる聖書、その中心テーマであるイエス・キリストこそ、実は「光」そのものであられるお方なのです。