今週のメッセージ 2002.8.4

決して滅びない言葉がある!

毎年の自殺者総数が、この4年間、連続で3万の大台を越えたままとは実に心痛みます。しかも全体の35.1%60歳以上とは本当に心痛む話です(なぜなら、年令的に筆者も該当するからです)。因みに、50歳代は25.4%40歳代は15.0%だそうです。そして、不況と共に自殺者数は増大してきているとのことです。続いている経済不況が、いかに4060歳代の生を脅かしてが見て取れます。

生の危機に当面した時、その危機を乗り越えさせるものは何だろうかと考えます。経済不況なら、それが好転していけば解決の道が開けるでしょう。しかし、先行きに解決の展望が持てる問題ばかりではありません。特に命が関わっている問題となると、どうにもならないことがあります。

とかく信仰とか宗教を持ち出すと、何の解決の力にもならないとか、逃避・卑怯等と一蹴されてしまうきらいがあります。しかし、金、肩書き、地位、知力、体力等ではどうにもならない時こそ、信仰・宗教に目を向けてみる良い機会です。

主イエスが語っておられる言葉に以下のものがあります。

「はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。天地は滅びるが、わたしの言葉は、決して滅びない。」

(新約聖書・マルコによる福音書133031節)

「これらのこと」とは、その前の部分で主イエスが語ってこられた世の終わりの到来に先立つその前兆のことです。この世はいつまでも存続するわけではなく、創造主なる神の介入により終わりが到来するのです。しかし、それを超えて「滅びない言葉」を語られる方がおられます。この言葉こそ、わたしたちの生を真に支え、かつ正しく方向づけるものなのです。