今週のメッセージ 2002.8.18

小学生でもわかる過ちをなぜエリートが?

昨日(817)の『朝日』社会面トップ記事は、外務省幹部らが、旧ソ連諸国を支援するために発足した国際機関「支援委員会」の事業資金を、飲食代やタクシー代に流用した疑いのあることを報じるものでした。その隣りには、日ハム本社次長が、牛肉偽装の発覚直前、農水省調査に対して、古い伝票を集めて提出し隠蔽工作をはかっていたと報じられていました。

社会第2面では、北大医学部で、「認定医」の資格試験にのぞむ卒業生に対し、他の症例借用等の不正の勧めをしたいたとありました。またその下には、東京女子医大の心臓手術ミスで当時12歳の患者を死亡させた事件に関連して、医局内にミスを隠蔽する体質があった事実が明らかにされ、心臓研所長をはじめ関係者5人が処分されたと報じられていました。

代表的官庁、大企業、有名国立大、有名大病院で起こったスキャンダラスな事件です。ついこの間は、国民的人気政治家が公設秘書給与流用疑惑を晴らせず辞任したばかりです。

他人のお金を不正に使う、お金儲けのために材料を誤魔化し、ばれそうになると嘘の報告をする、試験に際し不正行為をする、失敗を隠し嘘の記録をする等々、小学生でもわかる、してはいけないことです。それをなぜエリート達が行い、しかもそれが日常茶飯事状態と化してしまっているのでしょうか。

そのいちばん根っ子にあることは明らかです。神に対する畏れを全く欠いているということです。しばしば引用する旧約聖書の有名な言葉に次のようなものがあります。

「主を畏れることは知恵の初め。」(旧約聖書・箴言1:7)

 神を畏れることから正しい知恵は生まれることを覚えましょう!