今週のメッセージ 2002.8.25

よく飽きもせずに…

私事で恐縮ですが、長年、1年がかりで聖書全巻を通読することにしています。キリスト教会暦では1月元旦に当たる待降節第一主日と呼ばれる日がスタートの日です。この日は毎年移動するのですが、11月下旬から12月上旬のどこかで到来します。そして1年かけて66の書から成る聖書全巻を読み通すわけです。牧師なのだからそれぐらいのことは、と言われそうですが、説教を準備するために聖書を開くのとは別にやっていることなのです。個人的に独自の聖書日課表を作成し、それに基づいて毎年実行しています。よく飽きもせずに、と言われそうですが、飽きることなくやれています。

聖書を初めて手にしたのは高校1年の時でした。当時の受験雑誌、蛍雪時代見ていたら、夏休みの必読書として「聖書」と「ギリシャ神話」が挙げられていました。そこで早速購入し、学校の行き帰りの車中で読み始めたというのが最初です。

初めはよくわからず、退屈な書だなと感じました。そのうちに、福音書などは、何故同じようなものが三つも四つもあるのだろうと思ったり、奇跡などはとても信じられないと思ったり、最初の天地創造のところは神話としか思えなかったり...といった具合でした。しかし、現在は聖書のとりこになっています。

これから聖書に向かおうとされている方がおられたら、簡単に投げ出さないで辛抱して読み続けること、しかも、聖書をきちんと解き明かしてくれる教会に通いながら読まれることを心からお勧めします。

「この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。」(新約聖書・?テモテ3:15)