今週のメッセージ 2002.10.6

キリスト教入信から得た恵み

一昨日(10/4)は、わたしにとって43年目の洗礼記念日でした。人生の大半をクリスチャンとして歩んできたことになります。この間、就職、結婚、子育て、両親との死別、また他方には、聖職に道への転身、転任、といったいわゆる人生の節目やクライシスを通過してきました。振り返ってみてキリスト教信仰に入ってよかったなと思うことがいくつかあります。

わたしの入信の動機は、何か悩みがあって、そこからの救いを求めて入信したというものではなく、これが人間として踏み行くべき道だと思っての入信でした。

入信の結果、生きる拠り所、価値判断の確かな規準、生の指針、そして生きる命の力を得たことは何にも代え難い恵みだと思っています。就職の時や結婚の時、また教員生活に終止符を打って聖職の道に転身した時、聖書のことばが真に尊い導きの光となりました。教会での聖職の道を歩む中で当面した数々の問題をクリヤーするために、聖書の教えは確かな指針となり、また信仰は、生きる目的や希望、生きる力の源泉となりました。

そうした類は別にキリスト教に限らなくたって、他でも得られるではないかと思われる向きもおありでしょう。しかしわたしは、これらのことを、救い主イエス・キリストにより、創造主であられ、また命の源であられる神との交わりの回復を通して与えられました。すべてを造り、すべてを生かしておられる神との関わりを通して与えられる生の目的や指針また力は、実に尊く真実なもので、他にない恵みだと思っているのです。

「イエスは言われた。『わたしは道であり、真理であり、命である。』」

(新約聖書・ヨハネによる福音書14:6)