今週野メッセージ 2002.11.17

子の健やかな成長を祈る七五三の祝い

わが子よ、わたしの言葉をを守り、わたしの戒めをあなたの心にたくわえよ。わたしの戒めを守って命を得よ、わたしの教を守ることを、ひとみを守るようにせよ。」(旧約聖書・箴言7:12

一昨日はいわゆる「七五三」の日でした。しかし金曜日の平日でしたので、一週間前の日曜日かあるいは本日、晴れ着で着飾った親子が、近くの氏神さまにお参りする光景が見かけられるのではと思います。わが子の健やかな成長を願わない親はありません。

ところで冒頭に掲げた聖句は、父親がわが子に諭している言葉です。「わたしの教を守ることを、ひとみを守るようにせよ」とは印象的な言葉です。人間は本能的・反射的に瞳(ひとみ)を守ります。顔に向かって何かが飛んできた時、あれこれ考える間もなく瞳を守る為に瞼は閉じ、顔をそむけ、手を上げて防禦の体勢が取られます。これらの動作は瞬時になされます。そのように、わが子よ、わたしの言葉と教を守れ、というわけです。

子どものからだ(健康)については気を使います。また、学校のお勉強についても関心を払います。しかし、冒頭の聖句が守るように勧めている父親の言葉また教とは、からだについてでもなければ、学校の成績についてでもない。それは、人として生きて行く上で根幹に関わる言葉・教を指しています。

では、瞳を守るように守れと子どもに言える言葉・教を親として、どのようにして見出すことが出来るのでしょうか。同じ箴言に神の語りかけとして次のような言葉もあります。

「あなたがたは銀を受けるよりも、わたしの教を受けよ、精金よりも、むしろ知識を得よ。」(8:10)