今週のメッセージ 2002.12.15

救いの基点――キリストの降誕

紀元2000年を迎えた2年前、しかし21世紀は来年(2001年)からということに何かしっくりしない感じがしました。200011日から21世紀とした方がスッキリするのに、と思ったわけです。

またその年、“キリスト降誕2000年”の記念イベントの掛け声もあちこちから聞こえてきました。しかし、何か乗れない感じがありました。

それもこれも、すべては6世紀のローマの修道士ディオニシウス・エクシグウスという人に関係しています。いわゆる西暦を考え出したのがエクシグウスなのです。彼が、キリスト降誕の年を紀元元年(1年)としたのです。そのため、新しい世紀の始まりはすべて101201、...1901、...2001年となってしまったのです。しかし、キリスト降誕の年を0年とするわけにもいかなかったでしょうから、仕方なかったということでしょう。

それとは別に、彼がキリスト降誕の年と考えた年は、実際には6年ぐらいのズレが生じてしまったのです。彼が考えた年よりもさらに6年ほど以前にキリストは降誕されたと現在では考えられています。ですから、キリスト降誕2000年の年は、実際は6年前にすでに到来していたわけです。

ところで、新約聖書の中に次のようなことばがあります。

「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」(ヘブル12:2、新改訳)

聖書は、主イエス・キリストを信じることによって救われると教えています。ということは、年のズレはあったとしても、イエス・キリストの降誕こそ、世界の歴史とわたしたちの人生の基点・原点そして中心と言わねばなりません。

今年のクリスマスが、あなたの新しい生の基点となるよう祈ります。