今週のメッセージ 2003.1.5

年の初めに因んで

新年明けましておめでとうございます。早速このページを閲覧いただき感謝いたします。本年もよろしくお願いいたします。

19世紀の哲学者ですがゼーレン・キェルケゴールという人がいます。彼が22歳の時、父ミカエルと母アンネの間にあった不倫の秘密を知ってしまいました。ミカエルの最初の妻は子どもがないまま亡くなりました。そこで後妻として当時、家のお手伝いさんだったアンネを迎えました。アンネは結婚して5ヵ月で最初の子どもを生んだのです。そのことは、ミカエルとアンネの間に不倫行為があったことを物語っていました。アンネにはその後も次々と子どもが生まれ、第七番目に生まれたのがゼーレンでした。彼はそのようなことを全く知らないまま成長していったのですが、22歳の時、そのことを知ってしまったのです。自分は、不倫の結果生まれた子ではないにしても、そのような不倫行為をした父母の間に生まれたことを知った時、それは“大地震の経験”だったと伝えられています。自分の存在が根底から揺らいだ経験だったのです。そして、自分自身では解決しようのない問題でした。

ところで、新約聖書に以下のようなことばがあります。

「天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。」(エフェソ145

何をあなたの存在の「初め」とするかはとても重要です。天地創造の前から、あなたを御心に留め、イエス・キリストにより贖いの道を開いて下さっている神がおられるのです!