今週のメッセージ 2003.1.12

宗教への関心低下を危惧する

先週水曜日(8日)、『朝日』の朝刊に定期国民意識調査の結果が掲載されていました。因みに、この調査は既に四半世紀に渡り毎年行われてきたといいます。今回は、昨年1212日の両日、全国の有権者選挙人名簿から3000人を選び、学生調査員が個別に面接調査するかたちで行われたそうです。

いろいろと興味深い調査結果が報告されていましたが、「あなたは、宗教や信仰に関心がありますか。関心はありませんか。」の質問に対し、77%が「関心がない」答えていたとのことです。この調査がスタートした78年には60%だったのに比べ、かなり増加したことになります。反対に、「関心がある」「多少関心がある」が78年は39%あったのに対し、今回は23%と大幅な減少を示したことになります。

この四半世紀、霊感悪徳商法、地下鉄サリン事件、集団自殺、また最近はクローン人間云々等、宗教がらみの社会から顰蹙を買ったり、物議を醸す出来事は、国内外において枚挙に暇がない程ですから、無理からぬ結果なのかも知れません。

しかし、その故に大半の人達が宗教というものに無関心になって行くことは、大変危険なことです。人間の存在と生の本質を知ること、また倫理・道徳の確かな規準を持つこと、良心お呵責や死の恐れの問題等の解決は、宗教を抜きにしては考えられないからです。

「主を畏れることは知恵の初め。」(旧約聖書・箴言1:7、新共同訳)

「愚かな者は心のうちに『神はない』と言う。彼らは腐れはて、憎むべき事をなし、善を行う者はない。」(旧約聖書・詩篇14:1、協会訳)

是非、最寄りのキリスト教会に行かれ、一度触れてみて下さい!