今週のメッセージ 2003.4.13

十字架のネックレスの不思議

今では日本の男性の中にも、十字架のネックレスをしている人はめずらしくなくなりました。わたしは、十字架のネックレスやペンダントをしている人を見かけると、先ず、この方はクリスチャンかな、それともただ単にアクセサリーとしてつけているだけかな、と思ったりします。それと共に、十字架が飾りになっていることの不思議さを思うのです。

何故なら十字架は、元はといえば処刑の道具だったからです。日本で言えば絞首台、アメリカで言えば電気椅子、フランス革命の頃で言えばギロチンに相当するものです。到底アクセサリーにはふさわしくない代物のはずです。それが何故か飾りになってしまっているのです。

その秘密はどこにあるかというと、実はイエス・キリストの十字架です。聖書は、それについて次のように語っています。

「『この方は、罪を犯したことがなく、その口には偽りがなかった。』ののしられてもののしり返さず、苦しめられても人を脅さず、正しくお裁きになる方にお任せになりました。そして、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」(新約聖書・?ペトロ2:22〜24)

キリストの十字架の死は起死回生の恵みです。死から命へ、罪人から義人へとシフトしてくれるのです。アクセサリーとなった所以です。

今日から、キリストの十字架の死を記念する受難週に入っています。そして次の日曜日はキリストの復活を記念するイースターです。どこの教会でもキリストの十字架の死と三日目の復活についてのメッセージが語られます。是非、起死回生の恵みを得るべく、最寄りの教会へお出かけ下さい!