今週のメッセージ 2003.5.25

何のために食べ,そして,生きるのか

 

毎週配信される小泉内閣メールマガジン、いわゆる“メルマガ”も第95号を数えるほどになりました。

その第95号の記事の中に、特別寄稿として大阪大学学長・岸本忠三氏が、小泉内閣のBT戦略会議メンバーの立場で書かれた「バイオの世紀―BT戦略大綱の意味するもの―」という文章が掲載されていました。

BT戦略大綱とは、いわゆるバイオテクノロジーを駆使して「生きる」「食べる」「暮らす」の向上をはかる戦略を内容とするもののようです。ヒトゲノムの解読により、この21世紀にはさまざまの病気に対する新しい治療薬、いわゆる“ゲノム新薬”が、次々と生み出されてくることが期待されるといったことが述べられていました。

病気、特に難病で苦しむ患者さんたちに朗報となる新薬が創り出されることはすばらしいことです。科学の進歩はそれまで不可能だったことを可能にしてきました。

そのようにして寿命が伸び、暮らしが改善されて行くとしても、他方でどうしても放置できない大事な問題があります。伸びる命を以って何のために生きるのか、ということです。人間の身体的なこと、また外界の物理的なことは今後とも解明されたり、進歩したりして行くことでしょう。しかし、そのようにして、一体、何のために人は生きるのでしょうか?

先週は“自分探し”について記しましたが、聖書は、自分が真に自分らしく、確固たる生きる意味を見出して生きる道へと導いてくれる書です。最寄の教会に行かれ、是非お読みになることをお勧めします。

「御言には、あなたがたのたましいを救う力がある。」

(新約聖書・ヤコブの手紙1:21)