今週のメッセージ 2003.6.1

キリストの昇天

 

「こう話し終わると、イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲に覆われて彼らの目から見えなくなった。イエスが離れ去って行かれるとき、彼らは天を見つめていた。」(新約聖書・使徒言行録1910

これは、主イエスが復活の後、40日間にわたって弟子たちの前に姿を現され、そして40日目、弟子たちの見ている前で天に昇って行かれた時の様子を伝えるものです。復活だの、昇天だの、科学文明のこの時代に信じられるか、と言われる声が聞こえてきそうですが、これは聖書が、十字架の死と同様に歴史の中の事実として伝えているものです。

十字架の死はともかく、処女降誕、復活、昇天はいずれも現代人には信じ難い事柄だろうと思います。しかし、これらはどれもわたしたちの救いと深く関わるとても大事な出来事なのです。従ってキリスト教会では記念日として定め、一年のどこかで必ず思い起こし、自己の救いと関連付けてその意義の確認をするようにしています。即ち、降誕はクリスマス、十字架の死は受難週、復活はイースター、そして昇天は昇天日という具合に。

なぜ「昇天」を今週のタイトルにしたかというと、実は先週の木曜日は昇天日に当たっていたのです。そこで教会では先週木曜日の集会で、キリストの昇天がもたらしている恵みについて確認の時を持ちました。今も主イエスが天でわたしたちの為に執り成していて下さる、わたしたちもやがて主イエスがおられる天に召し上げられる、天に昇られた主イエスに代わり、もう一人の助け主(聖霊)が降臨され、信ずる者の内に住んで下さっている等々は、主イエスの昇天によりもたらされている恵みなのです。同様に、クリスマスやイースターにもすばらしい救いの恵みが秘められているのです。この恵みがあなたのものとされるといいと思っています。