今週のメッセージ 2003.6.22

聖書を読むことへの勧め

 

浜松は医療・教育・福祉を働きの三本柱としている聖隷福祉事業団発祥の地です。創立者は長谷川保氏。聖隷クリストファー大学の中に聖隷歴史資料館があります。その資料館がまだ三方原病院の建物の続きにあった頃、教会の夏期学校で生徒たちを連れて見学に行ったことがありました。聖隷の歴史を物語る写真を初めいろいろと展示されているものの中に、長谷川氏とご夫人の愛用された聖書がありました。それぞれ2冊とも黒や赤のインクでびっしりと書き込みや線が引かれていて、愛用されたお二人の聖書(http://www.seirei.ac.jp/web/kengaku/p1/index.html)への取り組みを強く感じさせる、非常に印象深いものでした。聖隷事業団のマークは医療・教育・福祉を表す赤・青・緑の円が重なり、その中心に十字架が描かれているのですが、事業の土台にあるキリスト教信仰は、この聖書への取り組みが支えたのだと思わされました。

話しは変わって先週、文化庁が公表した「国語に関する世論調査」の結果が新聞で報道されていました。それによると、雑誌や漫画を別にして、「1カ月に何冊の本を読むか」の質問に、「全く読まない」が37.6%にのぼったとありました。この傾向は当然聖書を読むことへも影響していると考えられます。日頃の教会での奉仕においても、上述の長谷川氏夫妻のような感じで聖書に取り組んでいる信仰者が、残念ながら少なくなっているのではと思わないでもありません。

私事で恐縮ですが、1年かけて聖書全巻を通読するのを長年の習慣としてきました。それにより、どれくらい自分の人生の歩みが導かれ、支えられたか計り知れません。聖書に親しむ、これは絶対お勧めです!

「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。」(旧約聖書)