今週のメッセージ 2003.7.20

金・白い衣・目薬

 

奇妙なタイトルになってしまいましたが、「金・白い衣・目薬」とは新約聖書の『ヨハネの黙示録』の中にある次の聖句から採ったものです。

「あなたは、『わたしは金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない』と言っているが、自分が惨めな者、哀れな者、貧しい者、目の見えない者、裸の者であることがわかっていない。そこで、あなたがたに勧める。裕福になるように、火で精錬された金をわたしから買うがよい。裸の恥をさらさないように、身に着ける白い衣を買い、また、見えるようになるために、目に塗る薬を買うがよい。」(3:1718

この言葉は、天上のキリストから、当時(紀元1世紀末)小アジア(現トルコ)にあったラオディキアという町の教会に宛てられたメッセージの一部です。

ラオディキアの町は商業的に栄えていた豊かな町で、金融業が盛んで、毛織物の産地としても知られ、また、目薬の輸出でも有名だったようです。しかし、精神生活・信仰生活は生ぬるい状態に陥っていました。そんなラオディキアにキリストは上記のメッセージを語ったわけです。

翻って今のわたしたちの社会も、日常茶飯事のように一昔前には考えられなかったような事件が頻発し、戸惑いを禁じえません。押し並べて即金・即物的になっていて、真に貴いものが見失われています。恥知らずになってしまっています。外面的には華やかで整っているように見えますが、本当は惨めで、貧しく、盲目なのですが、それが見えていません。

天上のキリストは、ラオディキアに対するものと同じメッセージを今のわたしたちの社会に語っておられるのではないかと思います。

キリストから「金・白い衣・目薬」を買い求めなければなりません!