今週のメッセージ 2003.7.27

夏休み必読の書

 

学校に通う生徒たちは夏休みに入りました。夏休みが近づいてきた時のわくわくした気持ち、休みに入った当初の開放感、休みも終わりに近づいた時、遣り残した宿題故の後悔と憂鬱等々、今は懐かしい思い出です。

高校時代、購読していた“蛍雪時代”の夏休み特集に、夏休み必読の書として“聖書”と“ギリシャ神話”が勧められていました。その理由は、英文学を学ぶ上で聖書とギリシャ神話を予備知識として持っていることが不可欠、ということでした。その方面を目指していたわたしにとって、それはかなり大きな聖書を読む動機付けとなりました。

英書講読でナサニエル・ホーソンの『緋文字』を読んだ時、既にキリスト教に入信し、聖書に親しむ生活に入っていましたので、成る程と納得したことを覚えています。

使徒パウロという人が、愛弟子テモテという人物に宛てた手紙の1節に次のようなことばがあります。

「また幼い時から、聖書に親しみ、それが、キリスト・イエスに対する信仰によって救に至る知恵を、あなたに与えうる書物であることを知っている。聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。」(新約聖書・?テモテ3:15,16

牧師になった今思っていることは、聖書は夏休みの必読の書といった程度のものでなく、人生における必読の書、そして最適な聖書の読み方は、それを正しく解き明かしてくれる教会に通ってそのメッセージを聞きながら、かつ、信仰をもって生活している仲間との交わりの中で読むということです。この夏のわたしの心からのお勧めです。