今週のメッセージ 2003.8.24

ここは神の家、天の門

 

「ここは、なんと畏れ多い場所だろう。これはまさしく神の家である。そうだ、天の門だ」とは、旧約聖書の創世記の中に登場するヤコブという人の言葉です(創世記2817)。彼は事情があって家にいられなくなり、生まれて初めて父母のもとを離れ、母親の故郷に向けひとり旅に出たのです。とある場所で日暮れとなり、石を枕に独り横になったのですが、その夜、彼はある夢を見るのです。そして、自分は一人ぼっちではなく主(神)が共に折られ、また、自分のいる場所は天に通じている場所であることを知るのです。その時、思わず彼の口をついて出た言葉が、冒頭に記した言葉です。

人生はよく旅にたとえられます。そして、この旅は本質的に“独り旅”なのです。独りで生まれ、独りで死んで行くのです。誰も代わってくれません。自分の生と死は自分独りで負っていくのです。その意味で人生は独り旅です。

そうした旅において、常に自分と共におられる方がいると知ったらどうでしょう。また、旅の終わりが死をもって終わるのではなく、天(神そして永遠)に通じるとわかったらどんなでしょう。

主イエスは言われます、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(新約聖書・マタイ2820、と。また言われます、「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」(同ヨハネ146、と。

あなたが主イエスという方を信じるようになる時、人生におけるあなたの居場所が「神の家」となり、天に通じている「天の門」となるのです。人生の耐え難い孤独や絶望を超える道がここにあります!