今週のメッセージ 2003.10.19 

八百万の神々の中で

 

わたしたちの教会では恒例の秋の特別集会が昨日より開かれています。開催の趣旨は、一人でも多くの方にキリスト教の恵みをお伝えしたいと願うからです。八百万の神々の中でなぜキリスト教なのか、と思われる向きも多いかと思います。しかし、わたしたちは、「この人による以外に救はない。わたしたちを救いうる名は、これを別にしては、天下のだれにも与えられていないからである」(新約聖書・使徒行伝4:12、協会訳)とペテロと共に証しするのです。

キリスト教の神と他の神々との違いを考える時、わたしは内村鑑三のことばほどその違いを明快に語っていることばを他に知りません。それは氏が、『ロマ書の研究』の中で述べている以下のようなものです。

「キリスト教というからとて、これを、他のいわゆる宗教と同一列に置くは誤っている。キリスト教はいわゆる宗教ではない。神より人への啓示である。宗教は人が神を求むものであるが、キリスト教は神が人を求むものである。ゆえに前者は、人の努力、工夫、攻研、修養、論理、修道に重きを置くに反し、後者はただ神の恩恵の受納を主眼とするのである。自己が種々の方法をめぐらして神に近より行くのが普通の宗教であって、ただ恩恵を受け感謝喜悦に入るのがキリスト教である。」

人が神を求めた結果、商売繁盛の神、縁結びの神、子授けの神、学問の神、交通安全の神、病気を治す神等々、数々の神々が生み出されて来たのです。

しかし、キリスト教は神が人を求めているのです。聖書が神からのラブレターといわれる所以もそこにあります。この神のご愛を、この救い主の恵みをお伝えしたいのです。是非、お出かけ下さい。