今週のメッセージ 2003.10.26

救いの秘訣――ただ信じる

 

今週の金曜日、すなわち10月31日は宗教改革記念日です。宗教改革については学校時代、世界史などで学んだ記憶をお持ちの方も多いかと思います。その年号を「一語否」(イチゴイナ――1517年)と今も思い出せる方もいらっしゃるでしょう。

時は1517年、マルチン・ルターが、当時のローマ・カトリック教会に対し、免罪符の件で“否(NO)”を主張したのがきっかけとなって後に宗教改革と呼ばれる出来事へと発展していきました。具体的には、当時、教会が聖ペテロ大聖堂の建築資金捻出の為に免罪符を売っていました。その代金がチャりンと音を立てて箱の中に落ちる時、すべての罪が赦されるばかりでなく、煉獄で苦しんでいる人々の魂がたちどころにして天国に入れられる、との歌い文句を以って免罪符が売られていたのです。それに対しルターは、人の救いについて聖書はそのようには教えていないのではないかということで、95個条から成る質問状をウィッテンベルク城教会の門扉に打ちつけたのが1517年10月31日だったのです。

この出来事は、聖書の教えから逸脱していた教会を正しい姿に回復させる為に非常に重要なものとなりました。

ところで、わたしたちが救いを得るためには、とかく善行を積んだり、難行苦行に努めたりする必要があるようにとかく考えられがちです。特に日本人の救済観にはそうした概念が付きまとっています。

しかし、聖書は、ただ救い主イエス・キリストを信じる信仰によって救われると教えます。そこで、是非、最寄のキリスト教会を訪れ、イエス・キリストとはいかなるお方なのか、救いを与える信仰とはいかなるものなのか、を会得していただきたくお勧めする次第です。