今週のメッセージ 2003.11.23

収穫の主

 

本日は「勤労感謝の日」と呼ばれる国民の祝日です。日曜日と重なっているため明日の月曜日も振替休日となり土曜日から3連休の方もいらっしゃるでしょう。

ところで、大方のキリスト教会では今日は「収穫感謝日」となっており、教会によっては収穫の一部を持ち寄って神に感謝を献げます。今日は「勤労感謝の日」と「収穫感謝日」が重なった珍しい日曜日なのです。

内閣府のホームページを見ると、「勤労感謝の日」は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」日と説明されています。そう言えば小学校時代、この日に因み、お父さんへの感謝の作文を書くことを促された記憶があります。当時はまだ外で働くのは父親というのが社会通念でした。しかし今は共働きの家庭も多くなりました。しかし、いずれにせよ、人間同士が感謝しあうのが「勤労感謝の日」の意義というわけです。

ところがキリスト教会ではこの日、人間の勤労に感謝しないわけではないのですが、神に収穫の感謝を献げます。

旧約聖書の中に次のようなことばがあります。

「わたしは、その季節季節に、あなたたちの土地に、秋の雨と春の雨を降らせる。あなたには穀物、新しいぶどう酒、オリーブ油の収穫がある。」(申命記11:14)

また新約聖書の中で主イエスさまは、神を「収穫の主」と呼んであられます(マタ9:38、ルカ10:2)。

人間の労働が豊かな結実を得られるのも「収穫の主」であられる神の恵みがあればこそです。目に見える人間に先立ち、目に見えない神に先ず感謝を献げたいものです。