今週のメッセージ 2003.12.7

キリスト汝のうちに生まれたまわずば..

前回、待降節について記しましたように、今週は待降節第二週に入っています。クリスマス・クランツのキャンドル2本に火がともりました。クリスマスが日一日と近づいてきます。子どもたちは胸をわくわくさせながらクリスマスの到来を待ちわびます。

子どもたちに、「クリスマスって何の日?」と尋ねるならば、「イエスさまのお誕生日!」という答えが元気良く返ってくるでしょう。しかし、実は主イエスのお生まれになった日が何月何日かは不明なのです。当時は、現在のように世界共通の暦があったわけではありませんから、無理からぬことかも知れません。更に、何年だったかもおよそのところしかわかりません。『ルカによる福音書』2章に出て来る、アウグストゥスがローマ皇帝だった時、また、キリニウスという人がシリア州の総督であった折実施された最初の住民登録の時、といった記録から紀元前6~7年頃と考えられています。

しかし、12月25日が救い主イエス・キリストの御降誕を祝う日であることの精神には変わりありません。

ところで、17世紀のドイツの宗教詩人アンゲルス・シレジウスが次のようなことを言っています。

「キリスト幾千度ベツレヘムに生まれたもうとも、汝のうちに生まれたまわず、汝はとこしえに失われてあらん。」

クリスマスが、あなたにとって真にクリスマスとなるためには、キリスト降誕の正確な年月日を究明することではなく、あなたの心の中にキリストがお生まれになることなのです。今年のクリスマスが、あなたにとって真のクリスマスとなりますように!