今週のメッセージ 2003.12.28

年の瀬に思うこと

 

今年もあと三日を残すだけとなりました。昔ほどではないとしても、やはりこの年の瀬は忙しないものです。

先月の最後のメッセージの中で一般の生活暦と教会の暦について触れました。少々私事になるかも知れませんが、この時節はいちばん取り込む時期です。クリスマスまでの1ヵ月程はクリスマスに集中します。そしてクリスマスを過ぎると、もう新年も間近です。クリスマスの余韻を残しつつも新年に向かって備えなければなりません。そんなわけ一年中最も忙しい時期なのです。

それはそれとして、前にも触れましたように、教会暦は生活暦よりも1ヵ月ほど早く新年を迎えます。この辺りは実に絶妙なバランスだと思っています。教会暦は待降節入りを以ってスタートします。御子のご降誕の祝いに向かって備えるわけですが、同時に、一度来臨されたキリストが、再びお出でになる(再臨)という聖書の約束に従い、そのことにも思いを馳せます。

このキリストの再臨は、最後の審判、新天新地といった、まさにこの世の終わりが神の超自然的なご介入により到来する時なのです。

というわけで、年の終わりに重ねてこの世の終わりに思いを馳せ、自らの生き様を振り返って居住まいを正すことにより、新年に向けて、同時に、この世の終わりに向けて、生きる姿勢を整え直すわけです。ですから、忙しい中にも実に重要な時期なわけです。

再臨されたキリストは、すべての国民を御前に集め、羊と山羊を分けるようにより分け、羊を右に、山羊を左におくのです(新約聖書・マタイ25:31〜33)。そして、そのより分けの基準は「愛のわざ」なのです。